皆さんの周りで、結婚した後も旧姓で仕事をされている方はいますか?
苗字が変わると色々と面倒なので、旧姓のまま仕事をしたいという方も多いのではないでしょうか。
今回は結婚などで苗字が変わった時に、「旧姓」のまま仕事をするということについて考えたいと思います。
結婚などを機に苗字が変わるということは、男性よりも女性の方が割合としては多くあります。
そういった場面の時に、会社の総務部の視点から「旧姓」を使って仕事をするということについて実際の体験談などを踏まえてお伝えしていきたいと思います。
目次
苗字が変わったら会社には必ず伝えよう
結婚等で苗字が変わった時には、会社に報告する必要があるかどうかという点ですが、
必ず会社へ報告をしてください。
その理由としましては社会保険の手続きなど、会社が行わなければいけない事があるからです。
などと判断はしないようにしてください。
具体的に会社が行う手続きとしては
① 健康保険・厚生年金保険・国民年金などの「被保険者氏名変更手続き」
② 雇用保険の「雇用保険被保険者氏名変更手続き」
③ 所得税における扶養控除等(異動)申告書の修正
などがあります。
そういった点からも、結婚等により苗字が変わる場合には会社に速やかに報告をしましょう。
旧姓で仕事はできる?
まず旧姓で仕事をするということに関しては、自分の会社に確認をすることが必要です。
「旧姓のままで働きたいから」と言っても、会社の規定で氏名は戸籍上の氏名とするというような決まりがあれば、それに従うようになります。
ただ、最近は多くの会社で旧姓で働くという事も容認されてきているように感じます。
旧姓で働きたいという希望があるのであれば、旧姓で働く事ができるかどうかをまずは職場に相談してみましょう。
旧姓で働けるかどうかは、会社のルールに基づいた判断となりますので、個人で判断しないように気を付けましょう。
旧姓で働きたい理由について
私が実際に相談を受けた「旧姓で働きたい理由」について考えてみたいと思います。
旧姓で働きたいという理由は
ポイント
◇苗字が変わった事を伝えるのが面倒
◇社内に同じ苗字の人が多くて、分かりにくくなりそう
◇結婚した事を知られるのが恥ずかしい
といった理由が多いと感じます。
また、
「結婚というおめでたい事ではあるけれど、今まで慣れ親しんだ苗字が変わるのが自分の両親と遠くなるような感じがして嫌だ」
という感情もあったりする人もいるかと思います。
他にも「仕事に影響が出そうな理由」という点から旧姓のままで仕事をしたい理由としては
ポイント
◇会社のメールアドレスが旧姓で分かりにくくなる
◇社内システムが苗字の変更に上手く対応できない
◇取引先へ伝えるのが大変
◇大企業なので、氏名が変わると「新人」だと勘違いされる
なども理由として考えられるのではと思います。
「同僚の方などに知られたくない」という場合は、総務の人などに
ということを一言添えることで、会社としても配慮はしてくれるのではないかと思います。
理由は人それぞれだと思いますので、自分がどういう理由で旧姓で働きたいのかという事も会社へしっかり伝えましょう。
新しい苗字も意外と周りはすぐ慣れる
新しい苗字になるということで多くの人が心配されることが。
「周りが混乱するのではないか…」
ということではないでしょうか。
ただ私の経験からすると、大体3か月もすれば周りも自然と慣れてくるものです。
初めは新しい苗字に慣れずに抵抗があるかもしれませんが、不思議なもので周りも自分も徐々に慣れていきます。
逆に「後で新しい苗字に変える」という事が、タイミングが難しくなってしまいます。
数カ月で周りも慣れますので、変えるのであれば最初から思い切って変えてしまう方が、わりとスムーズな気がします。
ちなみに総務・人事の立場からすると、やはり戸籍上の氏名と一致している方が業務上助かります。
社会保険や税金といった「公的な書類」と、職場内での氏名が一致していないと、都度頭の中で変換する必要があるので、そういった理由からも一致していると助かります。
まとめ
今回は旧姓で仕事をする事について考えてみました。
旧姓で働きたいという理由は人それぞれであり、それなりの事情もあるかと思います。
そういった事も踏まえて、一度会社へ相談してみる事が大切です。
自分はそのままで良くても、社会保険等の手続き上必ず行う事もありますので、会社への報告は忘れずに行いましょう。
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