皆さんは後輩や同僚から「仕事を辞める」という相談をされた事はありますか?
今回は同僚や後輩から「転職」について相談をされた時に、どういったアドバイスや行動をすれば良いかという事について考えてみたいと思います。
理由は様々ですが、パワハラなどが原因で後輩から転職を相談される事もよくある話です。
今は新卒に限らず、転職市場も売り手市場となっているため、スカウト系の転職サイトなども活発化しており、「転職」というのが以前に比べると身近になってきているのかもしれません。
また、最近は転職ではなく自分の特技を活かした副業なども行えるサービスも増え、色々な働き方が増えてきています。
ちなみに私は大学を出て新卒で入社した会社を2年後に転職しております。
一年目は普通に頑張って働いていたのですが、2年目から色々と考え込んでしまう事が増えて心が少し重たくなってきてしまい、一般的に言われる「鬱」という症状になってしまっていたと今振り返ると思います。
当時そんな状況の中、「仕事を変える」という選択肢を選び、転職後も色々と失敗したり悩む事を繰り返しながら、なんとか今の会社で頑張っているという状態となっています。
そんな「転職経験者」という立場から、今回の事について考えてみたいと思います。
目次
転職の話は突然やってくる
皆さんは「同僚」や「後輩」から
という相談をされたことはありますでしょうか?
私も何回かそういった経験があり、色々と面倒を見ていた後輩が転職をするとなると、私はいつも「なんだか寂しいなぁ」という気持ちになっていました。
ただ、私自身転職をしている立場ですので、
「転職はやめておいたほうがいい」
ということを言える立場では全くないと思っています。
私が転職する事を否定するという事は、過去に転職した自分の行動も否定しているという事になると考えるからです。
これは「転職経験が無い」という人からのアドバイスだど、
「もったいないよ」
とか
「もう少し考えたら」
といった話になることが多いと思います。
私も経験があるのですが、当時新卒で入った会社の同期が辞めると言っていた時は、そんなことを思ったりしていました。
人間は自分の経験した事でないと、分からない事が多いです。
なので、私は「転職」といった相談をされた時には、その人がなぜそう考えたのかを聞いたり、また今後の事についてどうするのかという事を聞いたりしています。
アドバイスというよりは、その人の考えを聞いてみる事が大切です。
「転職する」と言っている時点である程度覚悟は決まっている
「転職します」という事を相談された時に、私の経験ではほとんどの人が次の仕事が決まっている状態でした。
私が社会に出た頃は「就職難」という時代だったということもありましたので、 「仕事を辞めてもしばらくは仕事が見つからず遊んでいた」なんていう話も私の周りではよくありました。
しかし、今は転職市場も非常に活発ですので、辞めた後に次の仕事が見つからないという事はあまりなくなっている気がします。
インターネットでの転職活動もとても多くなっているので、過去では「ハローワーク」に行って仕事を探していたのが、今では家に帰ってから自宅で探せるようになったので、転職先も探しやすくなったと思います。
また、スカウトサイトも一般的になってきたので、とりあえず登録をしておいてスカウトを待つというのも、若い人では多くなってきたのではないでしょうか。
「転職」という相談をされてきた時点で、多くの人は「次が決まっている」という状態であり、新しいスタートへの覚悟が決まっている状況であると思います。
「転職を考える人は優秀な社員が多い」ということもよく言われますので、「次の仕事までしっかり見えている人」という事も多いのではないでしょうか。
「転職」に悩んでいる人とは
次に事前に
「転職を考えている」
と相談された場合はどうなのかという事を考えてみたいと思います。
先ほどの「転職します」というパターンとは少し違って、まだ悩んでいるという場合のパターンとしては
◇仕事が嫌だ
◇(上司などの)人間関係で悩んでる
といった「感情的な不満」の問題が出てきているパターンが多いと思います。
そういった転職に悩んでいる人の相談に対しては、話を聞いてあげると少し楽になって気持ちが整理できる場合もあります。
しかし、ある程度まで事が進んでしまうと個人の力ではなかなか難しいところがあるのかなと思います。
(特に人間関係は難しい気がします)
また、そういった相談をしてくる時点で「気持ちがもうすでに折れてしまっている」ことも多いので、しばらくして退職となっていくパターンも多いです。
一度心が折れてしまうと、そこから持ち直すのはなかなか難しいです。
転職する人に伝える事
「転職をする」という話が出た時に、私はまず
今まで一緒に仕事をしてきた中で、いろいろと協力してくれたことに対しての感謝
を一番に伝えています。
たまに転職をすると分かった途端に手のひらを返したように冷たく接したりする人もいますが、私はそういうことをしてもお互いに全く何の得にもならないものだと思っています。
「一緒に頑張っていたのに裏切られた」という気持ちになってしまうのも分からなくもないですが、冷たくしたところで
「やっぱりもう一度考えなおします」
という事にはなる訳がありません。
(むしろ「恨み」という最悪の終わりになる可能性があります)
そんな事を思うぐらいなら、これまで一緒に働いてくれた中で、色々と助けてもらったという「事実」について目を向けて、まずしっかり感謝を伝えるという事が社会人として大切だと思います。
それから、「その人の人生がこれから幸せになっていく」という事を考えてアドバイスができたら、とても良い終わり方なのではないかと思います。
私が転職する時に言われた「嬉しかった言葉」
私が転職をした際に言われて、「一番嬉しかった言葉」がありますので、紹介したいと思います。
退職日が間近に迫った中で、私は「みんなに迷惑をかけてしまった…」という思いでいました。
そんな中、上司から言われた言葉で、
「君ならどこに行っても活躍出来るから大丈夫!!」
ということを言われました。
その時私の心は不安でいっぱいで、
「もう社会人としてやっていくのは無理なのではないか…」
と思っていた中でその言葉をかけられた時は、気持ちがすーっと楽になって新しいところで頑張っていけるのではないかという気持ちになりました。
言葉には「言霊」が宿ると言われますが、今こうして頑張っていられるのも、その時頂いた言葉のおかげかもしれません。
その経験から、私は退職する後輩に対して同じような言葉をかけています。
自分ができるちょっとした贈り物だと考えています。
「仕事を辞める」という同僚に対する考え方まとめ
どんなに「超優良企業」であっても、色々な事情から転職する人は必ずいると思います。
会社という組織は、そうした一期一会の出会いが繰り返されている物だと思います。
違う道に進んだとしても、「昔一緒に働いた仲間」として良い思い出話が出来るように、最後まで感謝の気持ちを持って接する事が大切だと思います。
私は別の道に進む後輩を見ていても、
「またどこかで一緒に仕事が出来たら良いなぁ」
と本気で考えています。
(これからの時代、そういう可能性は十分あると思っています)
自分の中で決断をした同僚や後輩に、背中を押せる言葉をかけてあげたいですね。
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