働き方

書籍「1兆ドルコーチ」から学んだリーダーに必要な行動と心構え

最近話題となっている書籍「1兆ドルコーチ」

 

シリコンバレーのレジェンドと言われる「ビル・キャンベル」について書かれているこの本は、チームのリーダーに必要な行動と心構えを学べる一冊となっています。

 

アメフトのコーチであったビル・キャンベルが、どのようにシリコンバレーの数々の創業者を鍛え上げ成功に導いていったかが紹介されているこの本。

 

Googleやアップルといった世界的な企業が沢山登場し、成長する過程での苦難の中でどのように行動していったかは、ビジネスマンにとって学べる事が多い内容でした。

 

今回はそんな「1兆ドルコーチ」の内容のまとめと、その中から感じたリーダーに必要な「心構え」と「行動」についてお伝えします。

「1兆ドルコーチ」 ビル・キャンベルについて

この本で紹介されている「ビル・キャンベル」はペンシルベニア州西部の町で、負けん気の強い聡明な子供として育った。

 

学生時代から努力家であり、鋭い知性を持っていた。

 

高校、大学時代はアメリカンフットボールで花形選手として活躍し、その後コロンビア大学のヘッドコーチに就任した。

 

ビルがビジネスの舞台に立ったのは39歳の時。

 

そこからシリコンバレーの「コーチ」として数多くの人々を育てていった。

 

ビルがチームに対して労を惜しまなかった事は

◆心理的安全性

◆明瞭さ

◆意味

◆信頼関係

◆影響力

である。

コバ
簡単に紹介すると、ビルはアメフトのコーチとして活躍し、その後ビジネスの世界でも絶大な信頼をされるコーチとして活躍しました。

 

今回はそんなビルの伝説を紹介している「1兆ドルコーチ」を読んで、私なりに感じた事や日ごろの仕事の中で活かせると思った事を紹介します。

とにかく人を大切にする

この本を読んで一番感じる事は、ビルが「人がすべて」を信条に行動している事です。

「人が全て」

・どんな会社を支えるのも、人だ。マネージャーの一番の仕事は、部下が仕事で実力を発揮し、成長し、発展できるように手を貸すことだ。

・マネージャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、その環境を生み出すべきだ。

※引用元 : 書籍「1兆ドルコーチ」より

ビルは「部下がどうしたら動きやすいか」を考えて支援し、部下から信頼を得ています。

 

ビルは「1on1」という相手との意思疎通を取る手法をしています。

 

よく組織で多いのは「チームでミーティング」をするという方法かと思いますが、それに加えて一対一で話す「1on1」のミーティングはとても効果的です。

 

ここでのポイントは、本題に入る前に「家族など、仕事以外の話をする」という事を行っている事です。

 

最近は「効率化」を求めるあまり、会議などはなるべく短縮してやる事に目が行きがちですが、始まる前に「仕事以外の話をする」という事は、お互いの信頼関係を作る上でとても重要な事です。

 

ビルは人の名前を覚えるだけでなく、相手の家族の事までしっかり把握をしていたようです。

 

「自分を知ってもらっている」と感じる事は、安心と信頼を気付くことが出来るのですね。

 

エレベーターに乗った時や、廊下で誰かとすれ違った時など、何気ないときの声掛けが「良い人間関係」を築いていけるのです。

 

資料は絶対に「先」に共有する

ビルの取締役会の運営原則は、次の事が大前提となっています。

CEOが取締役と取締役会を仕切るのであって、その逆ではない。

取締役会が失敗するのは、CEOが自分の議題を持たないか、持っているのにそれに沿って会議を進めない時だ。

※引用元 : 書籍「1兆ドルコーチ」より

 

ビルは取締役会では最新の情報を報告する事を求め、オープンで簡潔な対話を最優先していました。

 

こうした報告については、資料の大部分を事前に取締役会のメンバーに事前に配る事をしています。

 

これは実際の社会において、なかなか出来ていない企業も多いのではないでしょうか。

 

会議の場で初めて見る資料について、とっさに正しい判断ができない事が多いのが現状だと思います。

 

資料を事前に配る

 

という事はとてもスムーズな対話を可能にするのですが、「会議で資料を配ればよい」という事が習慣となっている場面は多いです。

 

正しい判断をしたければ、そうした事前の気配りは大切です。

ペアを組ませて仕事に当たる

ビルはこのような事を助言していました。

ペアを作って、何かに取り組ませろ。

独裁者のように仕事を割り当てるだけじゃなく、ペアを組ませるんだ!

※引用元 : 書籍「1兆ドルコーチ」より

チーム内でペアが一緒に何かに取り組み、お互いを知り、信頼し合う機会の大切さを感じる言葉です。

 

組織ではペアという考えよりも、役職という縦の意識が強い事が多いです。

 

しかし、実際は上下関係ではなく「ペア」として取り組むことによりお互いの信頼関係が生まれて、より良いチームとなります。

 

同僚による評価が重要だと考えるビルらしい言葉となっています。

「やさしい組織」になる

ビルはどんな人にも敬意を持って接し、名前を覚え、温かい言葉をかけていました。

 

そしてミーティングでは家族のことについて尋ね、それから本題に入ります。

 

「お子さんは元気か?」

 

という質問からさらに踏み込んだことを尋ねて、子供のスポーツや大学の事などもアドバイスしていたようです。

 

そして、大変な時にはいつも家族に手を差し伸べていました。

 

ビルの言葉で

 

「友人がケガや病気をしたり、何か助けが必要になったら、何を置いても駆けつけるんだ。」

 

という言葉があります。

 

仲間が出張中に病気になり入院した際には、家族が付き添い連れて帰れるようにチャーター機を手配したそうです。

 

「大変な時に駆けつける」

 

というビルの行動が、数多くの人から慕われた理由なのではと感じました。

 

1兆ドルコーチから学んだこと まとめ

書籍「1兆ドルコーチ」には、他にもビル沢山のエピソードが書かれています。

 

おそらくビルは見返りを求めていたのではなく、自分の中で「当たり前」と思って行動をしていただけなのだと思います。

 

アメフトのコーチからビジネスの世界に飛び込んだビルは「人を大切にする」という当たり前の行動を実行してきました。

 

社会人として忙しさのあまり、つい忘れてしまう「人を大切にする」という事。

 

仕事の話の前に「家族の事」や「週末どう過ごしたか」などを聴くことで信頼関係を先に築いていくという事は、とても大切な行動なのだと気付かされる一冊です。

 

 

 

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