今回は芝生の冬のメンテナンスである「芝焼き」についてお伝えしたいと思います。
芝生をDIYで楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
芝生はメンテナンスが重要となりますが、冬場は「芝焼き」というメンテナンスがあります。
冬は芝生のメンテナンスが不要と言われていますが、少し手を加えるだけで芝も元気になる可能性があります。
害虫駆除などのメリットもありますので、芝焼きにも是非チャレンジしてみて下さい。
目次
芝焼きのメリットについて
冬に芝焼きをすることによって、下記のようなメリットがあります。
ポイント
◇芝刈りに残った芝カスの除去
◇芝生の表面にいる害虫の駆除
◇芝が出てくる芽吹きの時期が早くなる
では芝焼きのメリットについて、具体的に解説していきます。
①芝刈りの際に残った芝カスによる「サッチ層」を除去する
夏に芝刈りをした際に、刈り取った芝を集めて除去するのですが、その際に取り切れなかった芝カスがサッチ層として残ってしまいます。
元気な芝の発育に影響があるサッチ層を芝焼きによって除去する効果があります。
芝カスは芝刈りの際にはなかなか除去が難しいので、芝焼きである程度除去できるのはとても効果的です。
②芝生の表面にいる害虫を駆除する
芝焼きをすることによって、芝生の表面にいる害虫を駆除する効果があります。
花壇などでは冬前に土を掘り起こして寒さで害虫駆除をする方法がありますが、芝の場合はひっくり返すことが出来ないため、芝焼きにより害虫を駆除する方法が有効となります。
芝の中に入っている雑草の種子も焼くことが出来るため、春先に出てくる雑草対策にもなります。
③芝が出てくる芽吹きの時期が早くなる
芝焼きをすることによって、芝の芽吹きの時期が1週間ほど早くなる効果も期待されます。
ただ、こちらについては私自身はあまり早くなったという実感は感じていません。
(その年の気温なども影響あるかと思いますが)
ちょっと早く青くなれば良いなぁという感じでとらえていれば良いのではないかと思います。
芝焼きをする時期について
芝焼きをする時期は芝が休眠している2月頃が良いと言われています。
ただ、これは地域によって違ってきて、私の住んでいる地域では雪が積もるため、毎年3月中旬以降にやっています。
今年は雪が少ないと言われていますが、それでも3月初旬となりました。
その地域の気候にもよると思いますので、春になる前の枯れている時にやるようにしましょう。
芝焼きのやり方
では、我が家の芝焼きのやり方について説明します。
冬の芝はこのように枯れて茶色くなっています。
我が家の芝はホームセンターで購入した「高麗芝」をDIYで貼っていきました。
まずは「レーキ」や「熊手」で寝ている芝を起こします。
芝を起こすことにより、火の付きが良くなって効率よく作業ができます。
そして、作業前に必ず水を用意します。
万が一の際の消火という事もありますが、火が燃え移って欲しくない建物の近くや「フタ」の部分に水を撒いておくことで、火の延焼を防ぐことが出来ます。
準備が出来たらバーナーで火を付けていきます。
私はホームセンターで購入した長いノズルのバーナーを利用しています。
3000円ぐらいで購入でき、バーベキューの際の火おこしにも使えるのでとても重宝しています。
以前は普通のガストーチでやっていましたが、腰をかがめての作業は結構辛いので、今の芝焼き用バーナーにしてからかなり作業が楽になりました。
ネットでも購入できますので、芝を管理していくのであれば持っていたい道具です。
こんな感じで火を付けていきます。
風下の方へ火が回って行くので、その日の風の強さなどを見ながら初めは少しずつ着火して行って下さい。
芝が焼けた後はこのように黒くなります。
注意点として、
この上は歩かないようにしてください。
ススが靴について玄関とか悲惨な状況になります
数日雨が降ればススは土の中に流れていくので、それまでは注意が必要です。
お子様がいるご家庭では、芝の上を歩かないように言っておくのも重要です
(初めてやった年はこれがかなり悲惨でした)
芝焼きはやった方がいいか?
芝焼きは必ずやらなければいけない事でもありません。
芝焼きをすると
かなり煙が出ます!!
私はお住まいの地域などの状況を考えて、苦情が出そうであればやらない方が良いと思います。
芝焼きをしなかったとしても、芝が青くなってからのメンテナンスで十分芝を活き活きさせることはできます。
せっかく芝を楽しもうとする中で、ご近所からの苦情はかなりキツイと思いますので、そうしたリスクがあるなら芝焼きは避けた方が良いでしょう。
愛着の沸く芝生ですので、是非楽しみながら続けて下さい。
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