「リーダー」という立場について、どのような人物像を思い浮かべますか?
確かに少し前までは、自分でどんどん決断し行動力で引っ張るタイプの人が「リーダー」というイメージがありました。
しかし、最近では「情報」を得る手段が発達しそれぞれが自分で調べて行動することが出来るようになったため、リーダーは引っ張っていくスキルだけでなく
「この人についていきたい」
と思われることも非常に重要な事です。
そこで今回は、これからの時代の「リーダー」に求められている姿について考えてみます。
私がリーダーとなった時に苦労した事から感じた事や、周りのチームを見ていて思った事の中から感じた内容を紹介します。
目次
叶えたい「夢(目標)」を語る
リーダーにとってまず必要なのは、「夢(目的)」をしっかり語ることです。
ひと昔前であれば
「とにかく俺について来い!」
という姿勢だけで良かったかもしれませんが、現代においては
なぜそれをやりたいのか
という夢や目標をしっかり伝える事は重要です。
夢(目標)が上手く定まっていないと周りの人達がどこへ向かっているのかが分からなくなり
という不安が出来てしまい、一緒に頑張ろうというモチベーションが上がってきません。
大切なのは、ハッタリでも良いから自分の夢(目標)を言い切るという事です。
そして、その夢(目標)が周りの人たちの未来を「イメージ」させる事ができると、行動として進んできます。
なので、まずは「夢」を明確にしてそれを周りの人間に何度も言って共感を得る事から始めましょう。
ポイント
何がゴールなのかを明確にし、その夢(目的)に対する想いを伝える
周りの話を聴いて学ぶ姿勢を見せる
リーダーとして気を付けなければいけない事は、
「自分が一番正しい」
と思い込んで部下にひたすら指示をしてしまう事です。
積極的に指示を出すという事は一見良さそうに思えますが、ただ指示だけを繰り返していると「自分で考えよう」とする姿勢がなくなってしまいます。
そして、一番気を付けなければいけない事は、
「周りの意見を否定する事」
です。
どれだけリーダーの知識があってそれが正解だったとしても、周りの人間は「自分の意見が通らなかった」という事があると次第に発言をしなくなってしまいます。
周りの意見に対して何か気付くことがあったとしても、一旦はそれを受け入れることが大切です。
自分の思っている以上に「周りの意見」はとても良いアドバイスである事が多いため、たとえリーダーという立場であろうとも「学ぶ」という姿勢を見せると良いでしょう。
周りの人たちは
と思うとより積極的に行動し、とても大きな成果を出してくれます。
ポイント
指示をするだけでなく、周りの意見を聞いて学ぶ姿勢を見せる
分からない事や苦手な事は公表して、周りに助けてもらう
リーダーはその立場から、「苦手な事」や「分からない事」をあまり表に出したくないとい事を思います。
しかし、人間誰もが「完璧な人はいない」という事を知っています。
分からない事や苦手な事は隠さずに公表して、周りの人に素直に助けてもらう姿勢の方が、周りの人から応援してもらえる存在になります。
ここで重要なのは、ただ丸投げするのではなく自分も「学ぶ」という姿勢をしっかり持つ事です。
分からない事を教えてもらって理解し、教えてもらった事に感謝をしましょう。
そうすることで、困った時は周りがすぐ助けてくれる環境が出来てきます。
リーダーというポジションで背伸びをするのではなく、同じ目線で一緒に支え合う事が「強いチーム」を作っていきます。
ポイント
分からない事は素直に認めて、周りのメンバーから助けてもらう
明るくポジティブに振る舞う
「リーダー」というのは、一つの「役」になります。
「役」である以上は、多少は「演じる」という行動も必要となります。
リーダーに求められる役は、ポジティブで前向きな姿です。
リーダーに求められるのはチームのメンバーを行動させることでもあるため
という雰囲気を作って行く事はとても重要です。
逆に言うとリーダーが周りに威圧的な態度を取って空気が悪くなったり、リーダー自身が元気がないとチーム全体も負のオーラに包まれてしまいます。
チームを元気にするために、まずはリーダー自身が元気でいるという事はとても大切です。
チームメンバーと心が打ち解けずにギクシャクしてしまうという場合には、仕事の面以外にプライベートの部分から関係を築いていく事が効果的です。
具体的には
◇家族が元気かどうかを聞く(特に子供がいる人)
◇週末何をしていたかを聞く
◇あなたを気にかけているというメッセージを送る
という事がポイントです。
(詳しくは書籍「1兆ドルコーチ」の内容がとても参考になるので、ぜひ読んでみて下さい。)
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書籍「1兆ドルコーチ」から学んだリーダーに必要な行動と心構え
続きを見る
まずはリーダーが元気な状態であり、それがチームメンバーにも広がっていくように意識しましょう。
ポイント
どんな状況でも明るく前向きに、周りのメンバーを不安にさせない
とにかく「誉める」
現代のリーダーにおいて必要な行動は「とにかく誉める」という事です。
現代人の多くが「誉められる」という事で心理的安全を感じ、やる気が出てきます。
皆さんも誉められた経験は結構記憶に残っているのではないでしょうか。
「誉められた」という経験はその人の心に残り、相手への信頼力が高まります。
また、誉める時には他の人がいる前で誉める事で、チームの雰囲気が良くなります。
まずはどんな小さな事でも誉めていきましょう。
そして、さらに「誉める」という効果を高める方法として
直接本人に言わずに、噂として伝わるように他のメンバーへ伝える
という方法も効果的です。
噂で誉めている事が伝わる事により
◇直接言われるより嬉しく感じる
◇あのリーダーは誉めてくれる人だとチーム全体に伝わる
といったメリットがあります。
ただ、毎回噂で上手く伝わるとは限らないので、狙って行うのではなく習慣として誉めていくと良いでしょう。
ポイント
周りのメンバーをしっかり誉めて、チームの士気を高める
リーダーに必要な行動 まとめ
今回はこれからの時代のリーダーに必要な「行動」や「姿」について解説しました。
周りのメンバーのやる気を高めて、チーム全体が上手く回るように調整していく事がこれからのリーダーに求められています。
リーダーというと難しそうに感じますが
◇明るく元気に振る舞う
◇メンバーを誉める
◇わからない事は教えてもらう
◇夢(目標)について語る
といった事が出来ていれば、周りのメンバーは応援をしてくれます。
チーム全体が同じ目標に向かって進んでいけるように、素晴らしいチームを作っていきましょう。
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