今回は「ハーネス」という紐を使った子供のスキーの練習方法を紹介します。
子供に初めてスキーを教える時に
と悩まれる方も多いかと思います。
教える側がスキーに関して知識があれば体の使い方などを的確に教えられますが、そこまで知識が無いという場合がほとんどです。
もちろん、一番良いのは子供をレッスンに出す事なのですが、可能なら自分で教えてあげたいと思う方も多いのではないでしょうか。
実際私も子供の頃にスキーをしたぐらいで、その後はスノーボード派となったためそこまでスキーは得意ではありません。
なので、私自身もいろいろと工夫をしながら子供にスキーを教えています。
今回は子供に試したスキーの教え方で「ハーネス」という器具を使った方法がとてもやりやすかったので紹介します。
是非子供と一緒に練習しながら、スキーを楽しんで下さい。
目次
スキーを教えるために必要な技術
まず、今回の「ハーネス」を使ったスキーの練習方法をするために、教える側(親)がどのぐらい技術が必要かを解説します。
ハーネスを使った練習方法に必要な技量として
ポイント
ストックを持たなくてもボーゲンは出来る
というレベルが教える側に必要となります。
教える側がボーゲン出来ない状況は逆に危険度が高くなりますので、「親子レッスン」などを申し込んでインストラクターに教えてもらえる方が楽しくスキーができます。
安全面という点から、まずは教える側のレベルを考慮してみて下さい。
ハーネスを使ったスキーレッスンに必要な道具
では実際にハーネスを使ったスキーレッスンに必要な道具を解説します。
その他のスキー用具については、こちらの記事で紹介していますので参考にしてみて下さい
使用するハーネスはこちらになります。
子供の腰と親の腰にベルトを巻き、左右の紐を引っ張る加減でターンの感覚を教える事ができます。
装着はとても簡単で、リフトに乗る時には子供側のベルトを外して乗ります。
(外したベルトは親の腰のベルトに巻いておけば邪魔になりません)
子供に腰のベルトを装着した時の画像がこちらです。
ワンタッチで「カチッ」っと装着する事ができます。
あらかじめ家でベルトの長さを調節し、装着の練習もしておくとスムーズです。
私は腰のタイプですが、肩までベルトを固定するタイプもあります。
こちらはお好みで選択してください。
実際に滑る前にしておくこと
ハーネスの装着について解説をしましたが、実際に滑る前に次の事をやっておくことをオススメします。
①家でスキーの動画を見せておく
②スキーを履かせる前に準備体操
③まずは片足で平地を歩かせる
④最初のリフトはスキーを履かずに乗ってもOK
スキー場に行けば早速滑りたくなるのですが、事前にやっておくと上達の近道になる事がいくつかあります。
また、「ケガをせずに安全に滑る」という事が最優先ですので、しっかり準備をしていきましょう。
では具体的に解説をしていきます。
①家でスキーの動画を見せておく
今はYouTubeなどでスキーの練習動画が色々と出ています。
スキーに行く前にこれらの動画を先に見せておくことで、子供がイメージをしやすくなります。
スキー初心者で必要な技術が「ボーゲン」なのですが、これをいきなりゲレンデで説明するのは大変です。
なので、家であらかじめボーゲンの「三角形」をイメージさせておくとスムーズです。
我が家では子供に「おにぎり!」と言ったらエアボーゲンをするという遊びをしました。
これによって、ゲレンデでも「おにぎり!」という声をかけると意識してボーゲンをしてくれます。
子供の中でイメージできるように事前に動画などを活用しましょう。
②スキーを履かせる前に準備体操
ゲレンデに着いたら早速スキーを履きたくなりますが、
まずは準備体操を必ずやりましょう
肩や膝を動かしたり、首などもしっかり伸ばしておきます。
寒いと体が動きにくくなっている上に、慣れない動きで体に負担がかかるため、準備体操はとても重要です。
そして、子供だけでなく教える側(親)も一緒に体操をしましょう。
③まずは片足で平地を歩かせる
体操が終わったら、両足ではなくまずは片方のスキーだけを履いて歩いてみます。
片足がスキーを履いていない状態であれば普通に歩く感覚に近い状態で動く事ができます。
その状態でスキーのバランスに慣れるように、ちょっとした坂を登ったり下りたりをします。
片足の状態で「カニ歩き」で山を登る練習をしておくのも、両足にスキーを履いた時にとても効果的です。
また、片足の状態で転んでから起きる練習もしておきましょう。
片足に慣れてきたら、今度は両足にスキーを履いて歩いてみます。
④最初のリフトはスキーを履かずに乗ってもOK
両足でスキーを履いた状態で動けるようになったら、リフトに乗って斜面を滑ってみますが
初めてのリフトは親がスキーを持って乗っても大丈夫です
「高速リフト」は乗り降りの際に速度がゆっくりになるのでスキーを履いていても比較的乗りやすいのですが
昔ながらのペアリフトは速度があって最初はとても乗りにくいです…
なので、子供が怖がっているなら無理させずにスキーを外して、親が持って乗りましょう。
リフトが怖くて乗れないという状況にならないように、初めはサポートをしてあげるとスムーズです。
ハーネスを使ったスキーの練習方法
では「ハーネス(紐)」を使ったスキーの練習方法について解説していきます。
ハーネスを付けて準備が出来ても、慌てず最初は腰に手を添えて滑るところから始めます。
子供は初めてのスキーで不安なので、いきなりハーネスで引っ張らずに腰に手を添えて一緒に滑っていきます。
そして、ボーゲンの感覚を少しずつ掴んできたらハーネスを短く持って引っ張ってあげます。
まずは50センチぐらいの近さで補助をしていき、子供が不安にならないようにしてあげます。
そして、緩やかな斜面になったらハーネスの長さを増やして、自分で滑っている感覚を掴ませます。
大切なのは、
ポイント
転ばせないように無理のない速度で滑る
という点です。
まずは子供にスキーの「楽しさ」を教えていきましょう。
関連記事 : 子供のスノーボードで大切なのは、「転ばせない」という事
何本か滑っているうちに子供が少しずつ慣れてくるので、ハーネスを長く持つようにしていきます。
スピードも少しずつ上げていく事で、子供も
「自分で滑っている!」
という感覚が出てきます。
そうなってきたら、ハーネスの紐を左右で引っ張ってターンをするようにしてみましょう。
ハーネスを使ったスキーの注意点
ハーネスを使ってある程度滑れるようになっても、次の点について注意する必要があります。
◇止まり方を覚えるのに時間がかかる
◇ターンをする感覚を覚えにくい
◇急斜面はまだ危険
ハーネスはスキーを教えるのにとても便利なアイテムですが、その分覚えるのに時間がかかる技術があります。
ハーネスに引っ張られているとスピードが出すぎず安全ですが、子供が自分でスピード調整をしようという意識が薄れます。
なので、ある程度滑れるようになったら緩やかな斜面でハーネスを外して「ブレーキ」の練習をするのがオススメです。
ブレーキが出来るようになると、次はターンの練習に勧めるのですが、
という事がよく起こります。
なので、子供を上手く説得してハーネスを外しての練習をしていきましょう。
ハーネスを使った練習法 まとめ
今回は「ハーネス(紐)」を使った子供のスキーの練習方法を紹介しました。
ハーネスの一番のメリットは
ポイント
安全にスキーをしている感覚を体感できる
という点です。
まずは子供にスキーの楽しさを教えるのにはとてもオススメなアイテムなので、是非活用してみて下さい。
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