働き方

職場・チームにおける「やる気」「モチベーション」を高める方法とは

今回は職場やチームにおける「やる気」「モチベーション」の高め方という事について考えてみたいと思います。

自分が一生懸命やっているのに、周りは全然やる気がない

と感じていて

「自分だけがバカを見ている気がする」

 

社会人の方でそういった事を感じている・感じたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

 

今回は「やる気」や「モチベーション」の無い人とどう接していけばいいのかを考えてみたいと思います。

 

やる気のある人ばかりの職場は少ない

職場(チーム)が「やる気のある人」ばかりで構成されているという事は少ないと思います。

 

立ち上げたばかりのスタートアップの企業であれば同じ志にむかってモチベーションの高い集団となる事もありますが、ある程度年数の経過している企業であれば大きさを問わずに色々な人が集まってきます。

 

最近では「生産性」という事に注目され、成果に焦点があてられることも増えてきましたが、それでもなお「決められた時間業務をすればいい」という考えがほとんどです。

(これが決して悪い文化という事ではありませんが)

そんな状況の中、仕事に対する考え方も人それぞれですので、大まかに分けるとすると

やる気・モチベーションの高い人 (20%)

特に意識はなく普通に仕事をする人(60%)

やる気・モチベーションが低い人 (20%)

ぐらいになるのではと思います。

(あくまで私のこれまでの経験からの数値です)

 

働きアリの法則のようなもので、やる気の低い人を排除してやる気のある人を補充したとしても、そのうち何となく元の割合に戻ってきてしまう事がほとんどです。

 

ネガティブは伝染する

職場において「ネガティブな思考」と「ポジティブな思考」のどちらが広まりやすいかというと、圧倒的に「ネガティブ」な思考です。

 

人は周りの雰囲気に影響されやすく、自分の部署がネガティブな雰囲気が漂っていれば、あっという間に「ネガティブ思考の集団」が完成していきます。

入社当時はやる気に満ち溢れていた新人が、

あれ?なんか雰囲気が暗くなっちゃったなぁ?


という事が起きるのも良くある事です。

 

ネガティブな雰囲気はとても伝染力が強いため、これを止めるのはかなり困難となってしまいます。

 

皆さんも経験あるかもしれませんが、会社で良く盛り上がる話としては


「今業績ヤバいらしいよ」とか「ボーナス少ないみたいだよ」

というマイナスの噂話ではないでしょうか?

 

書籍「ファクトフルネス」の内容にもありましたが、人間はドラマチックに物事を考えてしまうのですね。

 

「ネガティブ」な空気が自分に来たとしても、物事の本質をしっかり見据えて、周りに流されないようにする事が大切です。

 

書籍「ファクトフルネス」の紹介はこちら

 

人の「やる気」を上げるのは難しい

仕事において他人の「やる気」を上げるというのはかなり難しい事です。

 

特に、「やる気」が下がってしまっている人を何とかしようとしても、時間と労力をかなり奪われてしまうので厳しいのが現状です。

 

ただ、60%の「 特に意識はなく普通に仕事をする人 」に関しては、やる気が上がる可能性があります。

人のやる気やモチベーションを上げるために必要な行動は、相手の性格によっても状況は変わるので一概に言えませんが、

とにかく褒めてあげる

とりあえず自由にやらせてみる

という2つの方法が有効な事が多いです。

難しく考えずにとりあえず「褒める」

一つ目の「褒める」という事ですが、多くの人が「承認欲求」を持っているため褒められれば大体の人が嬉しいものです。

 

色々とアドバイスをしたくなったり口を出したくなる事があっても、「とりあえず褒める」ところから始めましょう。

 

「プロセスを褒める」とか「タイミングを計って褒める」とか色々とテクニックはあるのですが

そんなの難しいから「とりあえず褒める」

で良いと思います。

特に社会人では「褒める」という行為が気付かずに少なくなっている事が多いので、その習慣を少しずつ増やしていけば良いと思います。

 

信頼して「とりあえずやらせてみる」

モチベーションが上がる要因として

「自分でやり方を考えてそれを実行していくことにより、より良い結果を出したくなる」

というタイプの人もいます。
(最上思考というみたいです)

 

人間がやる気を無くす要因として、自分の考えた案が否定されたりすることで

どうせ言っても無駄だろう…

という思考にだんだんなってしまうパターンはよくあります。

 

そういった過去の経験から、あまり前に出てこないタイプの人の中に「最上思考タイプ」が隠れている事があります。

 

それらの最上思考タイプの人に関しては「考えさせて、やらせてみる」という方法が効果的です。

その結果がどうであれ

自分の考えたことを試すことが出来た


という経験が、次の一歩を出しやすくなります。

 

よほどリスクの大きい案件でない限りは


「失敗しても良いからやらせてみる」


という心構えが、リーダーや先輩にとって大切になります。

 

周りのやる気を上げる方法 まとめ

周りのやる気やモチベーションを高めるのに効果的な方法としては

 

「 特に意識はなく普通に仕事をする人 」に対してやる気が上がるように仕掛けていく事です。

 

組織の中では「やる気のない人」を何とかしようとしたくなりますが、このエリアの人を変えていくのはかなり難しいです。

 

なので、そこに時間を使うのであれば「普通の人」と接触してその人達のやる気を上げていく方が効果的です。

 

「全員がやる気があるチーム」は難しくても、「全体で見るとやる気の高いチーム」は十分実現可能です。

 

方法はシンプルに「褒める」と「任せる」で十分です。

 

そこが出来ていれば徐々にチームのモチベーションも上がっていきますので、焦らずじっくりやっていきましょう。

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